りんごの黒星病とその対策
2018/12/13
黒星病とは
黒星病はカビの一種が原因で、感染した葉が雨でぬれることで胞子が分散し、黒点が果実にまで及びます。食べても害はありませんが見た目が悪くなるため売り物にならなくなります。
平成27年、平成28年に発生した黒星病ですが、平成29年は耐性菌に対応した防除が行われ、前年より発生量が減りました。
さらに、発生を少なくするために重要ポイントをご紹介します。
ポイント1
散布間隔・適正散布量・降雨前散布を守ろう
適正な散布間隔・適正散布量・降雨前散布を実践することで、確実に黒星病は少なくなっています。
基本的なことですが、一番重要なポイントです。
ポイント2
芽出し当時の薬剤散布は確実に実施しよう
芽だし当時の薬剤散布は、早期に飛散する病原菌からの感染を防ぐ効果がありますので、確実に行いましょう。
ポイント3
落葉を集めることや園地の耕起でも少なくすることができます
落葉を処理することで、黒星病の子のう胞子の飛散が少なくなり、初期発生を抑えられることがわかっています。
落葉を集め焼却したり、トラクターなどで耕起を行うことにより、黒星病菌の密度が低下します。
下草が増えると作業しにくくなることから、雪が解けたらできるだけ早い時期に行うのがポイントです。