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美しい(うつくしい)りんご 陸奥 (むつ)はなぜ「キング オブ アップル」と呼ばれたのか!?

2017/11/22

「陸奥」の特徴

「陸奥」は「ゴールデンデリシャス」と「印度」のかけ合わせで、1949年に青森県で生まれました。

果実は400g~500gと大きく固めで甘酸っぱい適度な酸味と甘み、独特な香りがあります。しかし、きめが粗く加熱には向きません。

「陸奥」は果皮がピンクがかった赤色をしていて美しい外観が特徴です。

イギリスでは有名品種で、品評会で「キング オブ アップル」と評されたりんごです。

「絵文字りんご」としても需要が高い品種です。

絵文字りんごとは、果皮に文字や絵柄のシールを貼って着色させたもの、七福神の絵や「寿」の文字、クリスマスのイラストなど、冬になるとさまざまな絵柄の「陸奥りんご」が登場します。

「陸奥」の収穫時期

「陸奥」は年中出回っていますが、最盛期は11月頃から12月頃。貯蔵されたものは翌年夏まで出荷されます。

「陸奥」・「サン陸奥」の違い

「陸奥」は本来、果皮が黄色~黄緑色になるりんごですが、栽培時に袋掛けをすることで赤く着色させています。

収穫の1か月前くらいに袋を外して日光に当てると、果皮が美しい赤色に染まります。

いっぽう、袋を掛けない「陸奥」は「サン陸奥(サンむつ)」と呼ばれ、果皮が黄色~黄緑色になります。

品種はピンク色のものと同じですが、「サン陸奥」は袋掛けをしないため果皮が赤くならず、黄色~黄緑色になります。

見た目はピンク色の「陸奥」に負けますが、太陽の光を十分に浴びた分、「サン陸奥」のほうが甘味が強めといわれています。

美味しい「陸奥」の選び方

程よく色づいていれば着色の濃さはあまり気にしなくてもよいです。

お尻が黄色く持ったときに重みを感じれるものを選んでください。

「サン陸奥」は果皮が黄色~黄緑色なので、酸味が少ないのが好みならば黄色が濃いものを選んでください。

「陸奥」の保存方法

1個ずつ新聞紙などで包んでからポリ袋に入れ温度の低い冷暗所や冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

常温で1か月程、普通冷蔵で2カ月~3カ月程度持ちます。

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