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青りんごの中でもひときわ色白な「金星」(きんせい)縁起物として珍重されています。

2018/1/27

「金星」の特徴

「金星」は青森県の佐藤肇氏が育成した品種で、1971年「ゴールデンデリシャス」と「デリシャス系」のかけ合わせで生まれました。

「青りんご」の中でもひときは色白なのが「金星」です。

見た目は薄いクリーム色で約350g程の大きさです。

果肉は少し柔らかめ、甘み酸味香りともバランスよく上品な味わいです。

有袋栽培の「金星」は美しいクリーム色の外観、無袋栽培の「サン金星」は、果点が濃く、表面にサビやざらつきが多いので見た目は良くないのですが、味の点では勝ります。

「金星」はきんぼしとも呼ばれ、縁起物として扱われることが多く、また「金星」の中には、表皮の一部だけ三日月のように赤が差した「三日月金星」というものがあります。これは有袋栽培の袋を一部だけ裂き、その部分のみに太陽の光を浴びせ赤くしたものです。見た目が良いので贈答品として扱われています。

「金星」の収穫時期と食べ頃の旬

金星」は晩生種のリンゴで収穫時期は11月初旬から下旬にかけて行われます。

貯蔵性が高めで、12月から3月頃まで出回りますが、食べ頃の旬は12月中旬から3月頃までです。

美味しい「金星」の選び方

「金星」は果皮が黄色く基本的に表面がなめらかですが、無袋栽培の「サン金星」は果皮にざらつきを感じるものもあります。これは栽培方法の違いなので、外観にはあまりこだわらなくてよいでしょう。

果皮の張りと、持ったときに重量感があるものは果汁を多く含んでいます。

「金星」の保存方法

1個ずつ新聞紙などで包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室か温度の低い冷暗所で保存しましょう。

日持ちは良いほうで、常温で1ヶ月、冷蔵で2~3カ月程です。

名前の由来

美しい黄金色のりんごであることから「金嶺(きんれい)」と命名されましたが、同じ名前が先に使われていたので、1972年に「金星」と改名されました。

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