りんごといったら「ふじ」 生産量、人気ともにナンバー1!
2017/11/25
「ふじ」の特徴
「ふじ」は青森県藤崎町で育成、登録された品種で、1962年「デリシャス」と「国光」のかけ合わせで生まれました。
2016年国内での生産量は約406,600tりんご収穫量の約53%を占め、人気ともにナンバー1の品種です。
りんごの中では300-400gとやや大きめで、果汁が豊富です。
果肉はやや堅め、シャキシャキとした歯触りが心地よく、香り、甘味と酸味のバランスがとれています。
蜜が入りやすいのも大きな特徴で、糖度が高いものや蜜入りりんごは高級品として扱われることが多くなりました。
「ふじ」の収穫時期と食べ頃の旬
「ふじ」の旬は11月~12月頃。
貯蔵性が高く、室温で4か月、低温庫で7か月ほど保存できます。
生産量も安定しているため、一年中市場に出回っているのも特徴です。
ふじ・サンふじの違い
ふじ(有袋):袋を被せて栽培します。赤くきれいに着色するので見た目が美しく、保存性も高くなります。
サンふじ(無袋):袋は被せません。見た目の鮮やかさはあまりありませんが、太陽の光をたくさん浴びることができるので、甘みが増します。
美味しい「ふじ」の選び方
- 軸が太く果皮に張りとツヤがある。
- お尻が丸みを帯びて(お尻がとんがっているのは未熟です。)、黄色またはオレンジ色に色づいていること。
- 果実全体に色づき、お尻に緑色が残っていないこと。
「ふじ」の保存方法
新聞紙で1個ずつ包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室や温度の低い冷暗所で保存します。
りんごは成長を促すエチレンガスを発生するため、ほかの野菜や果物を一緒に保存すると、それらの鮮度低下を早めてしまうからです。
箱で保存する場合も、そのまま置いておくよりは1個ずつ新聞紙で包むことで乾燥防止になり、お互いのエチレン作用も抑えられます。
蜜がたくさん入っているものはあまり日持ちしないので、なるべく早く食べることをおすすめします。
また「サンふじ」は、「ふじ」に比べて少し日持ちが劣ります。
名前の由来
「ふじ」の名前は、生まれ故郷の「藤崎町」と日本一の山「富士山」から命名されました。
さらに発案者が女優の山本富士子のファンであったことも命名の理由です。